人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ポルナレフ・ア・トーキョー

ポルナレフ・ア・トーキョー_b0100078_16495976.jpg
ECPN-18 CBS・ソニー 2200円

よみがえる愛、”ロックとロマンの出逢い”スーパースター、ポルナレフの感性がほとばしるあの熱狂のステージがここに再現

1972年の11月20日(月曜日)に新宿厚生年金ホールで行われたミッシェル・ポルナレフさんの来日公演の模様を収録したライブ盤『ポルナレフ・ア・トーキョー』です。バックの演奏は、銀色のスーツを着て透明な楽器を用いる、珍しいおフランスの本格的な4人組ロック・グループ、ディナスティ・クリジス(王朝の危機)。
CBS/SONYのSQ方式4チャンネル・レコードですよ。

お客さんの手拍子の中、静かにそして妖しく始まるオープニングナンバーは、美しくも哀しいバラッド「ラース家の舞踏会」。おフランスの作詞家ピエール・ドラノーエさんとポルナレフさんの共作詞、ポルナレフさんの作曲による1968年の唄。

明日の朝 首を吊ろう
僕の人生は お城には向いていない
すべては 6月の今夜起った
お祝があった この城で ラーズの城で
ロンドンで 一番大きな舞踏会

A-2は、ファンキーな仏語トーキング・ナンバー「愛の来訪者」。英語で歌われる「ヘーイユーヲマン!アイムトーキングトゥーユー♪」のとこだけ一緒に歌いましょう。

夜だった 彼女が僕のところについた時
僕は目と歯だけ見ていた
それは輝いていた 用心すべきだったろう
保険に入るべきだった 盗難と火事の

A-3は、イントロなしで間髪を入れずに歌われる、とろけるように美しい「渚の想い出」。大好きだったこの唄を何度も何度も聴いて、レポート用紙に書き取って覚えた”なんちゃっておフランス語”のインチキ歌詞で歌いに歌った中学生の頃が懐かしいですわ。ジャトゥダナレーイ トゥリバットゥ トゥリズワズオットレソレイユ トゥトゥリブロウズ トゥートゥリショーツキペダレイ プティトフィールユルマリウーワ

君にあげよう すべての船 すべての島 すべての太陽
すべてのバラ 君を驚かすような すべてのものを

A-4は、一転して激しいアップテンポのロックナンバー「ジョブ」。ジャバジャバジャバジャバふんふんふん。

A-5は、ロマンチックな「愛のコレクション」。ポルナレフさんの間奏のピアノがまたじつに美しい。
ポルナレフ・ア・トーキョー_b0100078_1752398.jpgあの人の時には 
庭に花が咲いていた
時が過ぎ 
ただその想い出だけが残っている
そして君の手の中には 何もない

A-6は待ってましたの「哀しみの終わるとき」。
ポルナレフ・ア・トーキョー_b0100078_1773745.jpg子供は庭で遊んでいた
僕はその頭に
手をおいていた
鳥がいる 鳥はいない
君はその違いを知っているか
それは哀しみ

B-1は誰もが知っている大ヒットナンバー「シェリーに口づけ」。スタジオ版よりも幾分ハードな味付けで、後半にはちょっとしたお遊びが入って演奏時間も長めです。イントロがどことなく「ハイウェイスター」みたい。
ポルナレフ・ア・トーキョー_b0100078_178183.jpgさあ 僕と一緒においで
僕の腕につかまって
君がいないと淋しくて仕方がないのさ
君の声が聞こえないと
君の姿が見えないと
駄目なんだ

B-2もポルナレフさんを代表する大ヒット曲「愛の休日」。間奏の途中でディナスティ・クリジスのギタリスト、ジャック・メルシエールさんのリードギターの音があららーと大きく外れっぱなしになってしまいます。
ポルナレフ・ア・トーキョー_b0100078_1785528.jpgホリデーズ オー ホリデーズ
それは空からおりてくる飛行機
その翼の影の下を
町が通りすぎる
なんて地上は低いのだろう
ホリデーズ

B-3は、ポルナレフさんお得意のトランペットの口真似擬音で聴かせる「トランペット」。まあホント鮮やかなもんですわ、お見事☆

B-4からはアンコール。まずは初期の傑作「愛の願い」。スタジオ版では他の誰かさんがあの華麗なピアノを弾いていたらしいですが、ホントでしょうかね。やはりポルナレフさんのピアノは素晴らしいですわぁ☆
ポルナレフ・ア・トーキョー_b0100078_179303.jpgラブ・ミー プリーズ ラブ・ミー
僕はあなたに夢中なんだ
どうしてあなたは毎日
僕の哀れな恋を
あざけるのか

B-5は司会者(通訳?)の人が出てきて「あ、えー、フランス語がわかる人がいるようなんですけれども、なんせ皆さんどちらかというと英語のほうがいいんじゃないかと思いますから、英語で歌います」なんていうアナウンスの後に始まる、ジェリー・リー・ルイスさんのオールド・ロックンロール・ナンバー「火の玉ロック」。ノリノリです。

B-6は最後にもういっちょロックンロール!リトル・リチャードさんの「ジェニ・ジェニ」。またもや通訳の人登場。「こんなに、気分がいいことは今までありませんでした。どうもありがとう!こんな、えーこれ・・(聞き取れず)を使いすぎて音が非常に悪くなって申しわけないですが、とにかく彼はノってやめたくないそうです。(アベックゥ! アベックゥ!)みんなと一緒に! みんなと一緒に!」
ポルナレフ・ア・トーキョー_b0100078_1721594.jpg

by mokki_h | 2008-05-03 12:00 | ミッシェル・ポルナレフ  

<< からっぽの唄 夜の柳ヶ瀬 >>