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沢田駿吾ジャズギター教室

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 エレック・レコードの企画『沢田駿吾ジャズギター教室』の教則レコードです。日本ジャズギター界の重鎮、沢田駿吾先生の懇切丁寧な御指導をお家に居ながら受けられるという夢のような企画でした。毎月30ページほどのテキストに33回転の17cmレコードが1枚同封されて送られてきて、これが第1教程から第6教程までの6ヶ月間続くわけです。

沢田駿吾ジャズギター教室_b0100078_2251342.jpgレッスンを始めるにあたって、沢田先生のありがたいお言葉があります。

はじめに

ギターを上手に弾けるようになるためには、飽きずにやるという、毎日の努力が必要です。少しずつのレッスンでも、毎日楽器を手にすることによって、必ず進歩があるものです。この講座でギターを学ぶ際は、常にギターを手にし、レコードの音を聴きながら、勉強するように心掛けてください。そして決してあせらず、一歩ずつ先へ進むようにすることが、上手になるための最大のコツといえましょう。

「初心忘るべからず」先生の教えは決して忘れておりませぬ。


沢田駿吾ジャズギター教室_b0100078_1856109.jpg 第1教程はギターの各部の名称と説明から始まります。「ボディは湿気に一番注意すること。湿気ると音程が狂ってきます。ケースの中にギター用の乾燥剤を入れておくとよい」すみません先生、あまり注意を払っておりませんです。ほったらかしにしております。「弦は毎日使用して日本製は1週間、外国製は半月でとりかえるのが理想」あぁ、駄目です。たいてい弦は切れるまで張り替えません。弦がまっ黒けでもまだ替えておりません。すみません先生。ギターのポジションと音の関係図表チューニング(調子の合わせかた)と続きます。「1 正しいピアノの音に合わせる方法 2 音叉か調子笛で合わせる方法 の二つが用いられますが、この二つの方法をミックスして合わせるのが最もよい方法といえましょう」


沢田駿吾ジャズギター教室_b0100078_18592813.jpg 正しい姿勢
すわった場合の姿勢(写真1)と立った場合の姿勢(写真2)を先生自らのお写真で教えていただけます。「よくエレキ・バンドなどで、必要以上に(肩からつる)ベルトを長くしたのを見かけますが、だらしなく見えるばかりでなく、良い演奏ができません、注意しましょう」ジミー・ペイジさん、先生は「だらしない」とおっしゃってますよ。注意注意。沢田駿吾ジャズギター教室_b0100078_1904439.jpg「またクラシック・ギターなどで、構えかたにこだわりすぎて、息苦しくなるような姿勢で演奏しているのを見受けることがありますが、むりやり型にはまった姿勢を押しつけるのではなく、各自の体に合った、リラックスした姿勢が大切なのです。見た目にもギコちない堅苦しいフォームでは、よくスウィングするリズムなど、生まれるはずがありません」ちょっと先生、こわいですよ。でも、そんな先生が大好きです。わかりますわかります。先生のおっしゃる意味はよくわかります。襟を正しながらも、あくまでリラックス。 

 
 そして楽譜の読みかたとギター譜の記号その他の説明があり、いよいよレッスン1
第6弦の開放弦[E(ミ)]の全音符の練習から実戦練習が始まります。 ディーン ディーン ディーン ディーン 2分音符の練習 ディンディンディンディンディンディンディンディン 4分音符の練習 ディディディディディディディディディディディディディディディディ  第6弦から第1弦まで順次同じような練習でレッスン1は終わり。レッスン2は8分音符で、レッスン3は16分音符での練習。レッスン4はハ長調(C Major)の音階とメロディー、簡単なメロディーの練習です。レッスン5からいよいよ和音のお勉強です。「元来コード楽器であったギターにとって、コードは非常に重要なポイントを占めます。回を重ねるごとに、むずかしい理論もあわせて説明したいと思いますが、今回はまず簡単なものを覚えてください。また、単に指の形だけを覚えるだけでなく、どんな音からできているかを確かめて覚えてください。」Cの和音(ハ長調のTonic Chord)レッスン6はG7の和音(ハ長調のDominant Chord)「ドミナント・コードは普通もう1個音を重ねて、属七の和音(Dominant 7th Chord)として使用されますから、そのように覚えてください。このコードは音楽進行上、Tonic以上に重要視されていますこのこともよく覚えておきましょう。」ふむふむ、よ〜く覚えておきます。
 レッスン7Fの和音(ハ長調のSub-Dominant Chord)「Fの和音も(KeyがCの場合)主三和音の一つですが、前の二つほど大きな意味は持っていません。このコードは波の上の木の葉のように、右から風が吹けば左に、左から風が吹けば右に流されます。つまりFのコードはCにもG7にも連絡するのです。これにくらべ、G7のほうは普通Cに解決します。」なーるほど、ここでのFはふ〜らふらしておるのですね。風に吹かれているFのコード、いいじゃないですか。
 
 レッスン8はここまでの練習をまとめた総合練習の意味をもった練習曲「Beguin」「メロディーもコードもどっちもよく練習しましょう」ここで先生のお言葉ポジションの移動と半音について「ギターの音階は、鍵盤楽器などと違って、順序よくならんでいません。そして、いろいろ探ってみると、上のほうでもドレミファが弾けたり、真ん中あたりでも弾けたりします。弦を押さえる際、左手の人指し指の位置が第一フレットにある場合は1P(第一ポジション)、第二フレットにある場合は2P(第二ポジション)となります。それらは1P、2P、3Pまたは(1pos、2pos、…)の略記号によって表わします。このように同じメロディーがポジションを変えることによって、いろいろ弾けることは、初歩の段階では、まぎらわしいことのように思われがちですが、技術が向上するにしたがってこれが便利になってきます。」
 この後、半音についての簡単な説明があってレッスン9は各弦での半音の練習。調子(キー)と調子記号についてのこれまた簡単な説明の後レッスン10が長調と短調の音階の練習、レッスン11は「その他の代表的な短音階」自然的短音階(Natural minor)、和音的短音階(Harmonic minor)、旋律的短音階(Melodic minor)の3つの練習。第1教程の最後は課題曲『Where have all the flower gone(花はどこに行った)』です。

第2教程
レッスン12 Major ChordとMinor Chord
レッスン13 ト長調(G Major)
レッスン14 ヘ長調(F Major)
レッスン15 ローポジションにおける分散和音の練習
レッスン16 イ短調(A Minor)
課題曲 Gone the Rainbow(虹と共に消えた恋)

第3教程
レッスン17 イ短調(A Minor)
レッスン18 ポジションの移動およびその必要性
レッスン19 C調におけるポジションの移動の練習
レッスン20〜22 ポジションの移動におけるフレーズの練習
レッスン23〜25 各調子におけるポジションの移動
レッスン26 ホ短調(E Minor)
レッスン27 ニ短調(D Minor)
和音の基礎理論
レッスン28 ギターのテクニックと読符について
レッスン29 読符力をつけるための練習
課題曲 Washington Square

第4教程
Dominant Chordの重要性
Dominant→Tonicの音の関係
レッスン32〜41 Chord進行
レッスン42〜44 アドリブ(即興)演奏とフレーズ(音句)について
非和声音について 経過音、倚音、掛留音、補助音、先打音、後打音
課題曲 ダウンステアーズ(Down Stairs)

第5教程
付加和音
和音進行を理解する事
Diminish Chordについて
レッスン45、46 イントロ
レッスン47 ブルーノートについて
レッスン48 チャーリー・クリスチャンに捧げる(Sa-lute' to Charlie Christian)
レッスン49 No Blues
レッスン50 Bag's Groove
レッスン51 ブルーノートを含むフレーズ
即興演奏(Improvisation)について
レッスン52 フレーズの練習
レッスン53〜58 和音進行
レッスン59 G9、G♭9、G7altのスケールの練習
課題曲 酒とバラの日々(The day of Wine and Roses)

第6教程
和音の実際
レッスン60 枯葉
Chord Change
スケール(Scale)について
旋法(Mode)について
スケールの実際
レッスン61 スケールの練習
レッスン62 Miles Tone
レッスン63 So What
レッスン64 All Night Long
レッスン65 Interplay
課題曲 Django

酒とバラの日々 ♪

by mokki_h | 2006-10-28 19:16 | ギター  

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