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謎の宇宙船

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ECS-80854 東芝EMI 2500円

謎の宇宙船に乗ってやって来た噂のグループ
クラトゥーの正体はビートルズか、否か 

 メンバーの名前も顔も不明で、「ビートルズの誰かが参加しているらしいぞ」とか「クラトゥーは元ビートルズの覆面バンドなのだよ、うん」なんていうホラ噂が(ちらほら)飛び交っておりましたね。「ほー、そうなのか。それは興味津々、ちょっと聞いてみたいもんだわね」と、レコード会社の巧妙な戦略にまんまと乗せら好奇心をくすぐられて買ってしまったカナダのグループクラトゥーの1976年7月20日発売のアルバム『謎の宇宙船』です。

Side-1
1. コーリング・オキュパンツ Calling Occupants
2. カリフォルニア・ジャム  California Jam
3. 天王星の彼方       Anus of Uranus
4. 謎の宇宙船        Sub-rosa Subway

Side-2
1. ライフ・ヒーロー     True Life Hero
2. ドクター・マーヴェロ   Doctor Marvello
3. サー・ボッズワース・ラギレズビー 
          Sir Bodsworth Rugglesby
4. リトル・ニュー・トリノ  Little Neutrino

レコードに針を下ろすと、チリチリ鳴く虫の声が聞こえてきます。しばらくするとガサッガサッと草むらを歩くような足音。謎の宇宙船は、静かな地球に不時着したのですね。それとも遥かな宇宙の彼方から地球を探索にきたのかもしれません。乗組員が何か見つけたようです。おっ、それはレコードプレイヤーっていうんですよ。動かしてみますか?ちとレコードが古いのでプチプチノイズが入ってしまいますわ。気にしない?ってな感じのSEが冒頭にあって1曲目の「コーリング・オキュパンツ」が始まります。ちらっと聴けるヴォイス・モジュレーターを使ったジョン・レノンみたいな声とか、途中のちょっとテンポが変わるところ、アイアム・ザ・ウォルラスのイントロのメロトロンみたいな音が入ったりするところが、ビートルズっぽいといえば、ぽいですが、全体としてはビートルズというよりも、後のスーパートランプみたいな感じ。(1977年にカーペンターズがこの「コーリング・オキュパンツ」をさっそくカヴァーしております。邦題は「星空への旅立ち」。ビートルズ好きのカレンさんも[クラトゥー=ビートルズの覆面バンド]の噂につられてこのアルバムを買われた、のかどうかは不明)

2曲目は、イントロのアコースティック・ギターと綺麗なハーモニーが清々しい「カリフォルニア・ジャム」。この曲はビートルズというよりもビーチボーイズでしょう。スライドギターのやさしい音とフレーズがちょっとジョージっぽいかな、と。3曲目はちょいとハードロックな「天王星の彼方」で軽くすっ飛ばして、4曲目の「 謎の宇宙船」これですわ、これ。心地よいピアノに導かれて聴こえてくるその声、その節回しは、まさしくポール・マッカートニー!曲調はビートルズというよりもウィングスっぽいですが、パパパパ鳴るトランペットとか、ジュブジュブいう掛声とか、リンゴ風のドラムとか、いかにもビートルズ(に似せた)らしい音作りが楽しいです。

B面の1曲目は全然ビートルズっぽくないハードなロック「ライフ・ヒーロー」。これはスレイドみたいな感じ。2曲目「ドクター・マーヴェロ」は、来てます来てます、ビートルズが来てます、今度はジョージです。声はポールもどきのA-4ほど似てませんが、節回しとその曲調はジョージっぽさが充分に出ております。お約束のシタールもバッチリ。続く3曲目はマックスウェルズ・シルバー・ハンマー風の「 サー・ボッズワース・ラギレズビー」。歌い方はサッチモみたい。4曲目は宇宙的でミステリアスなサウンドの「リトル・ニュー・トリノ」。宇宙船は再び2000万光年の彼方に旅立つのですね。コンセプト・アルバムらしい構成がまたビートルズっぽくていいじゃないですか。そして、ジャケット裏のねずみくんがとっても可愛いいんです。
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by mokki_h | 2007-02-20 21:52 | クラトゥー | Comments(0)