東芝QMサウンド・レコード

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TX4-1702 
製作  東京芝浦電気株式会社 
製造元 東芝音楽工業株式会社

A面 1.イントロ(雨にぬれても) 2.アラビアのロレンス
B面 1.サウンド・エフェクト 2.クマーナ 3.いい湯だな

 中学生のときに4チャンネルステレオ・セット東芝ボストンを買ってもらったら、これがおまけで付いてきました(知り合いの電器屋さんが東芝の製品のみ扱っているお店で、当時「電気製品を買うときは必ずここで」と決めていたらしい私の家では、テレビでもラジオでも洗濯機でも冷蔵庫でも掃除機でもなんでもかんでも好き嫌いに関係なくあらゆるものがすべて東芝製でした)。

4チャンネル・ステレオとは?
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 レコードによる4チャンネル・ステレオは、大別して2つの方式があります。ひとつは、普段必要としていない可聴帯域外の周波数を利用する方式で、可聴帯域といわれる20KHz以下の帯域を残り2チャンネル分に使い、20KHzから50KHzまでの帯域を残り2チャンネル用に使うものです。この方式を再生するためには、FM検波器その他新しい装置を必要とします。もうひとつの方式はマトリクス4チャンネルと呼ばれるもので.従来の2チャンネル・ステレオと同じ可聴帯だけを使っているため、デコーダーとメイン・アンプを追加することによって4チャンネル化することができます。東芝のQMS4チャンネル・ステレオは、このマトリクス方式の4チャンネルに属します。東芝QMS4チャンネルサウンドの場合、前後4個のスピーカーでかこまれた領域全部に音源が拡がり、聴く人はその中で音楽を楽しむことができます。音質も2チャンネル・ステレオよりも更に向上しました。        
        (QMSデモンストレーションレコード解説書より)

 4チャンネルの東芝ボストンはちょっと小振りなリアスピーカーと共に、とっくの昔にどこかへ行ってしまったので、もう夢の4チャンネル・ステレオを楽しむことはできませんが、「従来の2チャンネル・ステレオ装置でも支障なく再生できます」と書いてあるのでちょっと聴いてみましょう。

 気持ちのいいウッドベースとピアノをバックに「あなたを取り巻く音楽の渦。これからあなたをQMSレコードによる4チャンネルの世界へ御招待いたしましょう」という押坂忍さんみたいな声のナレーションが聴こえてきます。曲はジャジーなアレンジの「雨にぬれても」。すぐに終って、2曲目は雄大な砂漠をイメージさせる「アラビアのロレンス」。ティンパニーのドンドンドンドンがいいですわ。2チャンネルでも充分いけますがこれは4チャンネルで聴きたいです。B面の始まりはD51蒸気機関車の驀進する音。4チャンネルならかなり迫力があるのでしょうが、2チャンネルだと右から左へ走っていくだけ。2曲目はビューチフルなマリンバによる「クマーナ」。この素晴らしい演奏も4チャンネルで聴いてみたいところ。ラストは実況録音でデュークエイセスの「いい湯だな」。お客さんとのやりとりも楽し気なこれも、やはり臨場感のある4チャンネルで聴かないことには、大阪厚生年金ホールの特等席にいる気分にはなれませぬ。
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by mokki_h | 2007-03-13 22:32 | Comments(4)  

Commented by Nob at 2007-03-13 23:42 x
何と! 4チャンネルステレオを持ってましたよ~
うちのはソニーでした。 懐かしい~♪
といいつつ、スピーカーだけは、つい最近までとってありました(笑)
その時のレコードはまだ持っているので、私も今度載せます!
Commented by mokki_h at 2007-03-14 00:20
おぉっ!Nobさんはソニーでしたか。ソニーの4チャンネルは「SQ」というのでしたかね?(ミッシェル・ポルナレフさんのライブ盤の「ポルナレフ・ア・トーキョー」を持っていたのですが、たしかSQ方式の4チャンネル・レコードでした)東芝とソニーがマトリクス方式だったように記憶しております。たしかビクターとかテクニクスがもう一方の陣営でしたね(たぶん)。

ぜひぜひ4チャンネルのレコード載せてくださいませ。楽しみにしています!
Commented by Kuma at 2007-04-10 21:48 x
ウチにもありますよ。これ、中学生の時ICボストンを買って貰ったら付いてきた奴です。へへへ同じですね。うちも電気製品は、東芝のお店みたいな雰囲気でした。
ICボストンはン10年前にお払い箱になりましたが、当時カタログを見て欲しくても替えなかったSB-404S(メータが4つ付いててカッコいい)をオークションで超破格値でゲットして、現役でこのレコードを4chで聴いてます。臨場感はサラウンド5.1chと比べても遜色はないと思います。それとナレーションは押坂忍さんみたいなではなく、彼です。当時東芝のCMと言えば出ていましたから。
Nobさんへ
SONYのSQレコードのデモ用は「地球はひとつ」ですよね。うちになぜかあります。B面の1曲目が「ビタースィートサンバ」ってオールナイトニッポンのおなじみの曲です。
Commented by mokki_h at 2007-04-10 23:07
はじめまして、Kumaさん!
おっ、同じものをお持ちなのですね。やはりあの声の主は、押坂さんでしたか。押坂さんのナレーションは単語のひとつひとつが明瞭で聞いていて気持ちがいいですね。「ラーマ奥様インタビュー」以来、ちっともお目にかかりませんが、どうしておられるのでしょうね。

4チャンネル・レコードを聴ける環境にあられるのですか!うらやましいです。古いオーディオ機器というのも古いギターみたいにヴィンテージ物としての価値があるみたいですね。

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