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サンシャイン・ラヴ

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DP-1568 ポリドール 500円
A面 サンシャイン・ラヴ SUNSHINE OF YOUR LOVE(4分10秒)
B面 スーラバー SWLABR(2分31秒)

 新しいロックン・ロールを創造しているグループとして、ドアーズやジミ・ヘンドリックスなどとともに、大変注目されているクリームのニュー・レコードを御紹介しましょう。リーダーのエリック・クラプトンは、1944年の10月8日1945年の3月30日リプレイという町で生まれました。小さい頃から音楽は大好きでしたが、17才の時、ビッグ・ビル・ブルーンジーのレコードを聞いたことが、彼のその後の音楽の傾向に大きな影響を与えたのです。彼はこの音楽、つまりブルースにショックを受け、そして共感を覚えたのです。彼のターン・テーブルには、ロバート・ジョンソン、サン・ハウス、ブラインド・レモン・ジェファーソン、チャック・ベリー、エルモア・ジェームスetc,etcといったアーティストのレコードが次々とのせられ、演奏されていました。こうしてエリック・クラプトンは、ブルースの魅力にすっかりとりつかれてしまい、それを何とか自分のものにしようとしたのです。

 この結果は、彼がルースターズというブルース・バンドを結成するということであらわれました。しかしこのエリックの初めてのバンドは、わずか2ヶ月間存在しただけで分散してしまったのです。これに続いてポップ・ロック・バンド、ケイシー・ジョーンズとエンジニアーズが結成されました。このバンドは前のより、幾らか永続きしましたが、やはり同じような道をたどって行ったのです。やがて彼は、ヤードバーズのメンバーとなりました。"For Your Love"など幾つかのヒット曲を放ち、グループ自体の人気も高まっていましたが、エリックは、またまたグループと別れなければなりませんでした。彼はよりブルースを取り入れようとしたのに対し、他のメンバーは、逆にブルース的フィーリングを少なくしていこう、と望んでいたからです。ジョン・メイオールのブルース・ブレイカーズというグループに加わり、続いてパワーハウスというバンドで現在トラフィックのリーダーとなっているスティーヴィー・ウィンウッドや、ソロ・シンガーとして独立しているポール・ジョーンズなどと共に活躍していました。

 1966年の夏、彼は遂に自分の望んでいたバンドを作ることに成功しました。グラハム・ボンド・オーガナイゼーションのメンバーとして、また数々の有名なアーティストの録音にはバックでリズムをとって活躍してきたドラマーのジンジャー・ベイカー、それに一時マンフレッド・マンにいたことがあり、グラハム・ボンドやブルース・ブレイカーズのメンバーだったこともあるジャック・ブルースというベーシスト、そしてエリックという3人組です。この”新しいロック”を創りつつあるクリームは、有能なプロデューサー、フェリックス・パッパラルディのディレクションを得ていますので、ますます今後の動きが注目されます。

サンシャイン・ラヴ_b0100078_18163786.jpg★サンシャイン・ラヴ エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、それに詩人ピート・ブラウンの3人が書いている曲です。'67年の12月末に発売されましたが、68年の2月頃からヒット・パレードの上位に進出、3月2日付のビルボード誌では第36位にランクされています。間奏では「バイス・ピックアップを使い、ギターとアンプのトレブルを目一杯下げることによって得られる」ウーマン・トーンによる見事なギターソロを堪能することが出来ます。このレコーディングにはアトランティック・レコードのベテラン・エンジニアー、トム・ドウドダウドの素晴らしいミキシング技術の助けがあります。

★スーラバー ジャック・ブルースとピート・ブラウンの共作。ここでもエリック・クラプトンのギターがよく歌っており、気持ちの良いその音色と流麗なフレーズに魅了されてしまいます。

by mokki_h | 2006-06-17 18:19 | クリーム  

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