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フレンド・オブ・マイン

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SS-3024 RCA 600円 
A面 フレンド・オブ・マイン  
B面 フレンド・オブ・マイン(インストゥルメンタル)
 
フレンドブ マァァーイン グッバーディ
アドヴァーイザ オン ラーブアン ワッナッ


 たぶん1976年の夏から秋頃に発売されたリトル・ミルトンさんのシングル盤「フレンド・オブ・マイン」です。あ、「たぶん」といっても適当に言ってみただけ、とかいい加減な当てずっぽう、とかまったくの霊感ヤマカン第六感、なんぞではありませぬよ。えぇ、ここにその推測の根拠となるちゃーんとした材料がございます。
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はい、ちょっとばかり薄汚れていますが、こちらは1976年の9月1日に発行されたブルース・ファンのための雑誌『ザ・ブルース』の第18号(9・10月号)、全64ページ、定価350円也。ためになる今月の特集は【埋もれたモダン・ブルース・ギタリスト/人名事典付】(9ページから19ページまでの大特集!)ですワン。おっ、10ページ目に御贔屓のウェイン・ベネットさんのお名前がありますよ。なになに「ティーボーンを驚嘆させた、より洗練された高度な技巧」とな、ほーほーふむふむふむふむ。
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ほほほいのすいすいすいーとすっ飛ばしますと、おしまいのあたりの『45』と題された今月のシングル盤のページに高地明さんが書かれた「フレンド・オブ・マイン」の講評がジャケット写真付きで載っております。シングル盤のジャケット裏の解説も同じ高地明さんなのですが、その内容が大きく違っているのがとっても面白いんですわ。
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さて、今回のT.K.プロダクション傘下のGladesからのリトル・ミルトン第1弾、日本では実に11年ぶりのシングルです。曲は完全なソウル仕立てで、さすがミルトン、ブルース、ソウルどちらを歌っても超一流のところを見せつけています。もちろんリード・ギターはミルトン自身によるものです。(シングル盤・ジャケット裏の解説)

ブルースを期待して針を下ろした人には気の毒だが、ソウルというかR&B風の曲。ミルトンはていねいに歌い込んでいるのだが曲の作りが地味なオーソドックスなものなので、日本のファンにどれだけアピールするか、ちょっとヤバイみたい。B面はそのインスト・ナンバーで、ミルトンのギターが大きくフィーチャーされている。しかし、よく考えてみれば、T.K.からのデビューがストレート・ブルースというのは無理な話で、スタックスでもブルース、ソウルが半々位だったのだから、まあ気長に待つことにしましょう。(『45』でのシングル盤講評)
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by mokki_h | 2009-03-08 19:25 | リトル・ミルトン  

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